あげる・くれるは韓国語で?【주다】
韓国語では「あげる」も「くれる」も주다(チュダ)の一語で表し、해요体は줘요(チュォヨ)です。日本語のような方向の区別がない代わりに、目上には드리다(差し上げる)を使います。-아/어 주다(〜してあげる・くれる)の使い方まで、活用表と例文で整理しました。
韓国語で「あげる」は 주다 (チュダ) です。そして「くれる」も、同じ 주다 です。日本語では誰から誰へ渡るかで「あげる」と「くれる」を言い分けますが、韓国語にはその区別がありません。この記事では、その違いと、目上に使う 드리다、「〜してあげる/くれる」の -아/어 주다 を整理します。
주다 の活用表
語幹は 주 で、最後の母音が ㅜ なので語尾は 어 系です。주 + 어요 は、ㅜ と ㅓ が合わさって 줘요 (チュォヨ) と縮まるのが普通です。
| 形 | ハングル | カタカナ読み | 意味 |
|---|---|---|---|
| 辞書形 | 주다 | チュダ | あげる・くれる |
| 해요体 (現在) | 줘요 | チュォヨ | あげます・くれます |
| 過去形 | 줬어요 | チュォッソヨ | あげました・くれました |
| 否定形 (前置) | 안 줘요 | アン ジュォヨ | あげません・くれません |
| 否定形 (後置) | 주지 않아요 | チュジ アナヨ | あげません・くれません |
| 합니다体 | 줍니다 | チュムニダ | あげます・くれます |
「あげる」と「くれる」の区別がない ── 주다 の核心
方向は主語と「〜に」で決まる
日本語の「あげる」は自分から相手へ、「くれる」は相手から自分へ、という方向を動詞そのものが表します。韓国語の 주다 は「渡す側から相手へ物が移る」ことだけを表し、方向は動詞に含まれません。誰が渡し、誰が受け取るかは、主語と「〜に」にあたる 에게/한테 で決まります。
- 제가 친구한테 책을 줬어요. (チェガ チングハンテ チェグル ジュォッソヨ) — 私が友だちに本をあげました。
- 친구가 저한테 책을 줬어요. (チングガ ジョハンテ チェグル ジュォッソヨ) — 友だちが私に本をくれました。
動詞はどちらも 줬어요 で、変わったのは主語と 한테 の前の人だけです。なお、受け取る側から言う「もらう」は 받다 (パッタ) という別の動詞です。人に付く「〜に」の形については「〜に(人)」の에게/한테で詳しく扱っています。
目上には 드리다 (差し上げる)
区別がないのは方向だけで、相手が目上かどうかは言い分けます。先生や祖父母など目上の人に渡すときは 드리다 (トゥリダ) を使います。해요体は 드려요 (トゥリョヨ)、過去形は 드렸어요 (トゥリョッソヨ) です。このとき「〜に」も 한테 ではなく敬意を表す 께 にするのが自然です。反対に、目上の人が自分に「くださる」ときは、주다 に尊敬の 시 を付けた 주시다 を使います。尊敬形の作り方は尊敬語の作り方を参照してください。
💡 줘요 と 드려요 は相手で選ぶ:友だちには 줘요、先生には 드려요。会話の中で相手を替えながら言うと切り替えが身につきます。 チューターとの無料体験はこちら
「〜してあげる/くれる」は -아/어 주다
주다 は動詞のあとに付いて、「〜してあげる」「〜してくれる」も表します。形は「動詞の해요体の 요 を取った形 + 주다」です。ここでも方向の区別はありません。
- 제가 친구한테 책을 읽어 줬어요. (チェガ チングハンテ チェグル イルゴ ジュォッソヨ) — 私が友だちに本を読んであげました。
- 친구가 책을 읽어 줬어요. (チングガ チェグル イルゴ ジュォッソヨ) — 友だちが本を読んでくれました。
目上の人のために何かするときは、ここも 드리다 に替えて 읽어 드렸어요 (イルゴ ドゥリョッソヨ)=読んで差し上げました、とします。また、-아/어 주세요 は「〜してください」という依頼の定番です。와 주세요 (ワ ジュセヨ)=来てください、のように使います。より丁寧な依頼との違いは주세요と주시겠어요の違いにまとめています。
例文で使ってみる
- 친구한테 선물을 줬어요. (チングハンテ ソンムルル ジュォッソヨ) — 友だちにプレゼントをあげました。
- 선생님께 꽃을 드렸어요. (ソンセンニムッケ ッコチュル ドゥリョッソヨ) — 先生に花を差し上げました。
- 사진 좀 봐 주세요. (サジン ジョム ブァ ジュセヨ) — 写真をちょっと見てください。
ポドスピーキングチューター陣より:レッスンで多いのは、「くれた」を言おうとして別の動詞を探し、言葉に詰まってしまうケースです。「動詞は 주다 のまま、主語と 한테 の前の人を入れ替えるだけ」と伝えると、すぐに言えるようになります。慣れてきたら、相手を先生に替えて 드려요 に切り替える練習をすると、敬語の感覚も一緒に育ちます。
まとめ・次のステップ
주다 (チュダ) は「あげる」と「くれる」の両方を表し、해요体は 줘요 (チュォヨ)、過去形は 줬어요 (チュォッソヨ) です。方向は主語と 에게/한테 で決まり、目上に渡すときは 드리다 (差し上げる)、目上がくださるときは 주시다 を使います。-아/어 주다 で「〜してあげる/くれる」も言えます。
「あげた」も「くれた」も 줬어요。主語を入れ替えて話す練習を、チューターと一緒にしてみませんか。
無料体験を申し込むFAQ
Q. 「くれる」専用の韓国語はありますか? A. ありません。「あげる」も「くれる」も 주다 で表し、誰から誰へ渡るかは主語と 에게/한테 で示します。
Q. 「もらう」は 주다 で言えますか? A. 受け取る側を主語にするときは 받다 (パッタ) を使います。ただし「〜してもらう」は、친구가 읽어 줬어요 (友だちが読んでくれました) のように、してくれた側を主語にして -아/어 주다 で言うことがよくあります。
Q. 드리다 はどんな相手に使いますか? A. 先生や祖父母、仕事の相手など、敬意を払うべき相手に渡すときに使います。友だちや年下には 주다 で十分です。