〜に(人)は韓国語で?【에게/한테】
「〜に(人)」は韓国語で에게(エゲ)または한테(ハンテ)。에게は書き言葉寄り、한테は話し言葉で、目上の人に丁寧に言うときは께(ッケ)を使います。人と動物にだけ付き、物や場所には에を使う点が日本語の「に」とのずれです。3つの使い分けを例文つきで整理しました。
「友だちに電話する」の「に」は、韓国語では 에게 (エゲ) または 한테 (ハンテ) で表します。ただし日本語の「に」とそのまま置き換えられるわけではなく、相手が人か物か、目上かどうか、書くのか話すのかで形が変わります。この記事では、その使い分けを中心に整理します。
에게/한테 の形と付け方
에게・한테・께 は、前の名詞にパッチム(받침=終声)があってもなくても形が変わりません。名詞のすぐあとに付けるだけです。
| 前の名詞 | 에게 (書き言葉寄り) | 한테 (話し言葉) | 께 (目上) |
|---|---|---|---|
| パッチムなし: 친구 (友だち) | 친구에게 (チングエゲ) | 친구한테 (チングハンテ) | ― |
| パッチムあり: 동생 (弟・妹) | 동생에게 (トンセンエゲ) | 동생한테 (トンセンハンテ) | ― |
| 目上: 할머니 (祖母) | ― | ― | 할머니께 (ハルモニッケ) |
日本語の「に」とのずれ ── 에게・한테・께・에 の使い分け
에게 は書き言葉寄り、한테 は話し言葉
에게 と 한테 は意味が同じで、違いは文体です。本・ニュース・案内文のような書き言葉や改まった場面では 에게、友だちとの会話では 한테 がよく使われます。
- 이 책은 초보자에게 좋습니다. (イ チェグン チョボジャエゲ ジョッスムニダ)=この本は初心者にいいです。
- 이 책 초보자한테 좋아요. (イ チェク チョボジャハンテ ジョアヨ)=この本、初心者にいいですよ。
会話で 에게 を使っても間違いではありませんが、少し硬く聞こえます。まずは話すときは 한테、書くときは 에게 と覚えておくと迷いません。
目上の人に敬意を示すときは 께
先生や祖父母など目上の人に敬意を示すときは 께 (ッケ) を使います。会話では 선생님한테 (ソンセンニムハンテ=先生に) も使われますが、께 にするとより丁寧になります。このとき動詞も敬語にそろえるのが自然で、「あげる」の 주다 は 드리다 (差し上げる) に替わります。
- 친구한테 선물을 줬어요. (チングハンテ ソンムルル ジュォッソヨ)=友だちにプレゼントをあげました。
- 선생님께 선물을 드렸어요. (ソンセンニムッケ ソンムルル ドゥリョッソヨ)=先生にプレゼントを差し上げました。
주다 と 드리다 の使い分けはあげる・くれるは韓国語で?【주다】で詳しく扱っています。
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人・動物には 에게/한테、物・場所には 에
いちばんのずれはここです。日本語の「に」は相手が人でも会社でも同じですが、韓国語の 에게/한테 は人と動物にしか付きません。会社・学校・植物のような人以外には 에 を使います。
- 친구한테 전화해요. (チングハンテ ジョヌァヘヨ)=友だちに電話します。
- 회사에 전화해요. (フェサエ ジョヌァヘヨ)=会社に電話します。
- 고양이한테 밥을 줘요. (コヤンイハンテ バブル ジュォヨ)=猫にご飯をあげます。
- 꽃에 물을 줘요. (コチェ ムルル ジュォヨ)=花に水をあげます。
회사에게 のように人以外に 에게 を付けると不自然になります。反対に、人に向かって移動するときは 한테 が使え、친구한테 가요 (チングハンテ ガヨ)=友だちのところに行きます、のように言います。場所に付く 에 そのものについては에と에서の違いを参照してください。
「〜にもらう」「〜に会う」
「友だちにもらう」のように、受け取る相手の「に」は 한테서 (ハンテソ)=〜から、でも表せます。会話では 한테 だけでもよく使います。
- 친구한테서 선물을 받았어요. (チングハンテソ ソンムルル バダッソヨ)=友だちからプレゼントをもらいました。
また、「友だちに会う」は 한테 ではなく 를 を使って 친구를 만나요 (チングルル マンナヨ) と言います。詳しくは「〜を」は韓国語で?【을/를】で扱っています。
例文で使ってみる
- 엄마한테 전화했어요. (オンマハンテ ジョヌァヘッソヨ)=お母さんに電話しました。
- 할머니께 선물을 드렸어요. (ハルモニッケ ソンムルル ドゥリョッソヨ)=祖母にプレゼントを差し上げました。
- 학교에 전화했어요. (ハッキョエ ジョヌァヘッソヨ)=学校に電話しました。
ポドスピーキングチューター陣より:レッスンでよく聞くのが、日本語の「に」につられた 회사한테 や 학교한테 です。「その『に』の先は人ですか?」と一度確かめるだけで、ほとんどの方がすぐ 에 に直せます。慣れてきたら、相手を先生に替えて 께 と 드려요 に切り替える練習をすると、敬語も一緒に身につきます。
まとめ・次のステップ
「〜に(人)」は、書き言葉寄りの 에게 (エゲ)、話し言葉の 한테 (ハンテ)、目上の人に敬意を示す 께 (ッケ) の3つです。どれもパッチムの有無で形は変わりません。付けられるのは人と動物だけで、会社・学校・植物など人以外には 에 を使います。「〜に会う」は 를 만나다 になる点にも注意しましょう。
「その『に』の先は人か、目上か」。한테・께・에 の切り替えを、チューターとの会話で試してみませんか。
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Q. 에게 と 한테 は意味が違いますか? A. 意味は同じで、違いは文体です。書き言葉や改まった場面では 에게、会話では 한테 がよく使われます。
Q. 会社や学校に「〜に」と言うときも 한테 を使えますか? A. 使えません。에게/한테 は人と動物に付く助詞なので、회사에 (会社に)、학교에 (学校に) のように 에 を使います。
Q. 께 を使うときは動詞も変えるべきですか? A. 変えるのが自然です。주다 (あげる) なら 드리다 (差し上げる) にするなど、께 と敬語の動詞をセットで使います。