〜したり / 〜か(選択)は韓国語で?【~거나】
韓国語の「~거나」は「〜したり」「〜か」と選択肢を並べる接続語尾です。動詞・形容詞の語幹にそのまま付き、받침の有無で形は変わりません。名詞をつなぐ「이나/나」との違い、過去形の作り方、例文と発音のカタカナ付きで整理します。
「週末は映画を見たり、カフェに行ったりします」「コーヒーかお茶をください」のように、選択肢を並べる言い方は会話でとてもよく使います。韓国語でこの「〜したり」「〜か」にあたるのが ~거나 です。作り方はとてもシンプルで、받침の有無で形が変わらない、初級者にやさしい文型です。
ただし一点だけ落とし穴があります。それは「名詞と名詞をつなぐとき」は 거나 ではなく 이나/나 を使うという点です。ここを混同したまま覚えてしまう学習者がとても多いので、この記事で最初に線を引いておきましょう。
作り方 — 語幹+거나
動詞でも形容詞でも、基本形から 다 を取った語幹に 거나 を付けるだけです。받침があってもなくても形は同じです。
| 語幹の받침 | 付ける形 | 例 | 意味 |
|---|---|---|---|
| なし(動詞) | 語幹+거나 | 가다(カダ)=行く → 가거나(カゴナ) | 行ったり |
| あり(動詞) | 語幹+거나 | 먹다(モクタ)=食べる → 먹거나(モッコナ) | 食べたり |
| あり(動詞) | 語幹+거나 | 입다(イプタ)=着る → 입거나(イプコナ) | 着たり |
| なし(形容詞) | 語幹+거나 | 싸다(ッサダ)=安い → 싸거나(ッサゴナ) | 安かったり |
| あり(形容詞) | 語幹+거나 | 좋다(チョタ)=良い → 좋거나(チョコナ) | 良かったり |
発音の注意として、받침のあとに 거나 が来ると濃音化して「コナ」に近い音になります(먹거나=モッコナ、입거나=イプコナ)。좋거나 は 받침 ㅎ の影響で激音化し「チョコナ」と読みます。
例文で確認しましょう。
- 주말에는 영화를 보거나 카페에 가요. (チュマレヌン ヨンファルル ポゴナ カペエ カヨ) 週末は映画を見たり、カフェに行ったりします。
- 아침에는 빵을 먹거나 우유를 마셔요. (アチメヌン パンウル モッコナ ウユルル マショヨ) 朝はパンを食べたり牛乳を飲んだりします。
- 값이 싸거나 품질이 좋으면 사요. (カプシ ッサゴナ プムジリ チョウミョン サヨ) 値段が安いか、品質が良ければ買います。
名詞をつなぐときは 이나 / 나
ここが最重要ポイントです。거나 は動詞・形容詞に付く語尾で、名詞と名詞を並べて「AかB」と言うときは 이나/나 が自然です。名詞に 거나 を付けるときは 이다 を挟んで 이거나 の形になり(학생이거나 회사원이에요=学生か会社員です)、こちらは「AかBのどちらかだ」と断定する言い方に使います。
| 名詞の받침 | 付ける形 | 例 | 意味 |
|---|---|---|---|
| あり | 名詞+이나 | 물(ムル)=水 → 물이나 주스(ムリナ チュス) | 水かジュース |
| なし | 名詞+나 | 커피(コピ) → 커피나 차(コピナ チャ) | コーヒーかお茶 |
- 커피나 차를 주세요. (コピナ チャルル チュセヨ) コーヒーかお茶をください。
- 커피거나 차를 주세요. (不自然)
見分け方はかんたんです。前に来るのが「〜する・〜い」で終わる言葉(用言)なら 거나、「もの・こと」の名前(名詞)を並べるなら 이나/나。この一行だけ覚えておけば混同しません。
💡 選択肢は口に出して覚えるのが速い:「〜거나 〜거나 해요」は自分の習慣を話すときに何度も出てきます。マンツーマンで自分の一日を説明してみると一気に定着します。 チューターとの無料体験はこちら
よく使う形 — 繰り返しと過去形
1. ~거나 ~거나 해요(〜したり〜したりします) 選択肢を二つ並べて最後に 해요 で受ける形です。習慣や過ごし方を説明するときの定番です。
- 쉬는 날에는 책을 읽거나 산책을 하거나 해요. (シヌン ナレヌン チェグル イルコナ サンチェグル ハゴナ ヘヨ) 休みの日は本を読んだり散歩をしたりします。
2. 過去のことは 았/었거나 過去形にするときは、語幹に 았/었 を付けてから 거나 を足します。母音調和のルールはここでも同じで、語幹の母音が ㅏ/ㅗ なら 았、それ以外は 었、하다 は 했 になります。
- 가다 → 갔거나(カッコナ) 行ったか
- 먹다 → 먹었거나(モゴッコナ) 食べたか
- 하다 → 했거나(ヘッコナ) したか
- 어제는 집에 있었거나 도서관에 갔을 거예요. (オジェヌン チベ イッソッコナ トソグァネ カッスル コエヨ) 昨日は家にいたか図書館に行ったかだと思います。
ポドスピーキングチューター陣より:レッスンでいちばん多いのが「커피거나 차」のように、이나/나 が自然なところで名詞にそのまま거나を付けてしまうケースです(이다 を挟んだ 이거나 は正しい形ですが、「どちらかだ」と断定する別の言い方になります)。直し方はシンプルで、話す前に「今つないでいるのは動きか、名前か」を一度だけ自問すること。もう一つ多いのが 거나 と 아니면 の混同です。文の途中で二つの動作を並べるなら 거나、文と文の間に置いて「それとも」と言い直すなら 아니면 と、位置で覚えてしまうと迷いません。
まとめ・次のステップ
- ~거나 は動詞・形容詞の語幹に付けて「〜したり」「〜か」と選択肢を並べる。받침の有無で形は変わらない。
- 名詞を並べるときは 이나(받침あり) / 나(받침なし)。名詞にそのまま 거나 は付けない(이다 を挟んだ 이거나 は「どちらかだ」の言い方)。
- 過去は 았/었거나。繰り返して「~거나 ~거나 해요」の形もよく使う。
次は、同じ接続語尾の仲間である 지만(逆接)や 는 동안(〜する間)を続けて覚えると、一文が長く自然に話せるようになります。まずは自分の週末の過ごし方を 거나 で二つ並べて言ってみてください。
覚えた文型は、口に出した瞬間から自分の韓国語になります。
無料体験を申し込むFAQ
Q. ~거나 と ~고 はどう違いますか? A. ~고 は「〜して、〜で」と二つを並べて両方とも成り立つことを表します。~거나 は「どちらか一方」を選ぶ言い方です。「밥을 먹고 커피를 마셔요」はご飯を食べてからコーヒーも飲む、「밥을 먹거나 커피를 마셔요」はどちらか一方をする、という違いになります。
Q. 「A か B、どちらですか?」と質問するときも 거나 でいいですか? A. 動詞・形容詞を並べる質問なら使えますが、会話では文と文の間に 아니면(アニミョン=それとも)を置く言い方のほうが自然です。「지금 가요? 아니면 이따가 가요?」(今行きますか、それともあとで行きますか)のように使います。
Q. 거나 に丁寧・ぞんざいの区別はありますか? A. ありません。거나 は文の途中をつなぐ語尾なので、丁寧さは文末で決まります。文末を 해요体にすれば丁寧、반말にすればくだけた言い方になります。書き言葉でも話し言葉でも同じ形で使えます。